ウイルス感染をどう防ぐ ~理に適った感染症対策とは?

新型コロナウイルスの感染拡大が連日報道される中、

的を得た感染症対策の情報が出ていません。

テレビでは、感染症の専門家が連日、

手洗い、うがい、マスクの励行を呼びかけています。

このおかげで、

マスクが売り切れて入手できないといった

おかしな事態まで起きています。

ウイルスの大きさを知れば、マスクによる予防は

さほど意味のないものだとわかります。

テレビでは、石けん会社の人が

石けんによる手洗いを勧めていますが、

ウイルスは生物ではないので、

抗菌せっけんやアルコールで手洗いするのは

むしろ有害です。

特に抗生剤を飲んだり、

抗菌剤でうがいをするのは、危険な行為です。

ウイルス感染に弱くなります。

感染症対策の基本は、生活習慣です。

砂糖など甘いものを食べすぎない。

カラダに良い食事(亜鉛補給)、

十分な睡眠、運動、太陽に当たること。

ビタミンDと亜鉛は免疫に必須

それに加えて、特に大事なのは

カラダの常在菌を保つことです。

病院では感染が確認された患者に、

解熱剤や抗生剤を投与しているようです。

しかし、これは

患者の命を死の危険にさらすほど危険な行為です。

先日、新型コロナウイルスによる

初の死亡者が出たというニュースが出ました。

ご冥福をお祈りします。

80代で肺炎を患っていたようですが、

解熱剤が投与されていたとのことです。

人体は熱を上げて、白血球の活動を活発にし

ウイルスをやっつけています。

熱を下げれば、ウイルスと戦う力が弱くなり

治癒が遅れます。

症状が悪化することもあります。

感染症を引き起こすものには、バクテリアのような微生物と

生物ではないウイルスがあります。

今回の感染はウイルスによるものです。

人体が外敵から侵入を受けるのは、主に鼻やのどからです。

今回のコロナウイルスもインフルエンザウイルスも、

主に鼻やのど、上気道や下気道の細胞にくっついて入り込んできます。

鼻やのどをウイルス感染から守っているのは何でしょう?

それは、

われわれ自身の持つ常在菌です。

われわれのカラダは、目に見えない常在菌で守られています。

腸で作られる常在菌の大群が全身を覆っています。

鼻やのど、口の中だけでなく、

手をはじめとする全身の皮膚もです。

喉の粘膜には、常在菌の大群がびっしりとくっついて、

ウイルスなど外敵の侵入を防いでいます。

細菌はすべて、ウイルスに対する防御システムを持っています。

生き物だから当然のことです。

(ウイルスたちは生き物ではありません)

われわれは自分の免疫システムに加え、

常在菌の防御システムを借りることで

カラダを守っているのです。

これを殺菌剤でうがいしたらどうなるでしょう?

そうです。

微生物、常在菌のウイルス撃退システムの

バリアがなくなるので

自分の免疫だけで対処しなければならなくなります。

ウイルスを防ぐ力が弱くなり、

風邪やインフルにかかりやすくなるのです。

手も同じです。

水で洗う分なら良いですが、

石けん、抗菌石けんで、ゴシゴシと

常在菌を全部取り除いてしまったら、

外敵に入り込まれるスキを作ってしまいます。

風邪やインフルなどで、抗生物質が出されることがあります。

抗生剤を飲むのは、常在菌にとってはもっとも致命的です。

ある研究では、マウスを抗生物質で治療すると、

細気管支上皮の変性が増加し、インフルなどの

感染後の死亡リスクが高くなることがわかっています

テレビ番組に登場する専門家が勧める感染症対策は、

どれも常在菌を殺してしまうものが多いです。

新型コロナウイルスの患者さんたちも

入院した後では、抗生剤で処置されてしまうようです。

病院の治療やテレビの情報が絶対に正しいと

信じる人が多いのはわかります。

しかし、一部の科学研究は、別の事実を突きつけています。

われわれは自分の常在菌を守らなければ、

ウイルスにやられてしまうということです。

アメリカ国立衛生研究所HPに掲載の科学論文

Commensal bacteria calibrate the activation threshold of innate antiviral immunity.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22705104