謎の地震波と「ちきゅう」号

2018年11月11日に謎の地震波が世界を駆け巡ったと話題になっています。

●世界を駆け抜けた「謎だらけの地震波」 20分以上も継続

Forbes ニュースより

1111日、時速14500キロの地震波が地球を駆け巡った。

その地震波はほとんど誰にも気づかれなかったが、

偶然気づいた1人の地震学者のツイッターがきっかけで、

ネット上で原因究明が行われている」

「地震学者によると、今回の波は

不自然なほど単調な低周波だったという。

地震波と聞くと一番に思い浮かぶのが

地震によるものだが、地震の場合は

異なる周波数の高速な振動が放出される」

謎の地震波と聞いて、すぐに思い浮かぶのは

あの「ちきゅう号」ですね。

今どこを掘削しているのか?

ちきゅうのツイッターには

123日、南海トラフで掘削深度記録(海底下3,058.5m)を更新

地層の物性データの取得に成功!」 とあります。

JAMSTECのホームページをみると、

南海トラフの巨大地震発生メカニズムの解明のため、

2007年から11年かけて実施された科学掘削も、

ついにこの秋、201810月から始まるIODP

358次研究航海で集大成を迎える。

これまでの11年で、「ちきゅう」は南海トラフにおいて15地点68孔を掘削し、総掘削長は約34kmに及ぶ。
今回の掘削地点では、過去3回の掘削航海と合わせ、

現在、海底下3,058.5mに到達。

今回の航海では、巨大地震を引き起こすプレート

境界断層があると予測される海底下5,200m付近まで掘削し、

地震発生メカニズムの理解に必要な様々なデータと

地質試料を採取する。

このオペレーションは、前人未到の超深度掘削。

今回の謎の地震波と、この「前人未到の超深度掘削」

に関係があるのか。

また気になるのが、今年の6月に

ちきゅう号の運営会社が破綻し、

経営が別会社に移ったとのことです。

日経ニュースより

1週間後に株主総会を控えた日本海洋掘削が6月、

東京地裁に会社更生法の適用を申請。

同社の負債総額は860億円。
日本海洋掘削グループは08年から、子会社の日本マントル・クエストを通じ、「ちきゅう」の運用を受託。
会社更生法の申請に伴い上場廃止が決まった。
「ちきゅう」の存続問題に移っている。

今年の夏以降、存続問題を抱えながらも、

ちきゅうのプロジェクトは続行しているようです。

会社が倒産して危険なプロジェクトが

終われば良いのですが、、、