新型コロナワクチン ―危ない人から優先接種の矛盾

新型コロナワクチンの接種の開始が迫っています。

多くの人が望むとされるワクチン。

接種開始時期については、二転三転していますが、

菅総理は、2021年の年明けに

「承認されたワクチンは、2月下旬までに

接種開始できるよう準備を進めている」と話しています。

ワクチン接種を優先的に受けられる対象として、

一部の医療従事者の他、

65歳以上の高齢者、その次に持病がある人となっています。

(持病は、慢性の心臓病や腎臓病、体格指数(BMI)が

30以上の肥満など14種類の案が出ています)

2021年度中に65歳以上となる

高齢者は約3600万人

持病のある人は約820万人と見積もられており、

これらの人々は、

感染すると重症化のリスクが高いため、

優先対象となっています。

しかし、

ここに大きな矛盾があります。

新型コロナワクチンを優先的に接種できる

高齢者や持病のある人は、

コロナにかかると重症化しやすいからという論理で、

優先接種の対象になっていますが、

コロナが重症化しやすい人は、

同時にワクチンの副作用も出やすい人です。

これは近年、ますます低年齢化している

乳幼児のワクチン接種についても同じことが言えます。

高齢者や持病のある人と同様に、

感染症に弱い子、年齢の低い子も

もともとの体力や健康度が低いため、

ワクチンの刺激にも弱いのです。

そもそも、ワクチンの接種とは、

自然感染とは違う形で

病原体や病原体を模したものに

人工感染させることで

免疫機能を刺激するものです。

だから、当然、感染症に弱い人は、

この人工的な感染の刺激による

副作用も出やすいことになります。

俗にいう「感染症のハイリスク群」は

ワクチンに対してもハイリスクを抱える人々なのです。

医療従事者や65歳以上の高齢者に続き、

持病のある人の接種は、

来年4月以降となる見通しですが、

このことをふまえた上で、

ワクチン接種を考えると良いと思います。

※この記事は、医療アドバイスではありません。

幅広く、様々な情報を調べたうえで選択することをお勧めします。