花を見つめよう! -視覚からエネルギーを取り込む

花の美しさは、何のためにあるのでしょう?

昆虫も花の色を認識して、

蜜を吸いにいくといわれますが

人間が見るようには 見ていないようです。

動物も同じです。

犬の視力は弱く、白黒に近いぼんやりした

映像を見ているといわれます。

また猫も、動くものや

ヒトの目に見えないものには敏感ですが

花の美しさを感じ取っているかは疑問です。

おそらく、花の美しさを最も感じ取ることができるのは、

最高度に発達した視覚を持つ人間でしょう。

中でも女性の方が男性より、色覚細胞の種類が多く

色の識別能力も高いことがわかっています。

花は人に見られてこそ、

その真価を発揮するのかもしれません。

思わぬほど精妙なレベルで、

ヒトに影響を与えている可能性もあります。

そんな花の不思議な力に気づいたのは、

30代初め、オランダに行った時のことです。

アムステルダムの運河沿いのフラワーマーケットでは

毎日たくさんの人が、花を買っていく光景がみられます。

その光景をみても、

初めはただのオランダの伝統文化くらいにしか

考えず、興味も持ちませんでした。

美術館巡りが目的だったからです。

そのときは一冬、滞在したわけですが、

オランダの冬は朝9時頃まで薄暗く、

夕方もあっという間に暮れます。

ホテルでぐずぐずしていると、

お日様の光を目にすることなく

一日が終わってしまいます。

それに加え、天候も曇りか雨の日がほとんど。

太陽をまともに目にできたのは一か月のうち、

なんと、1日か2日だけでした!

さすがにこれには参りました、、、

こんなところずっとにいたら、鬱になってしまう!

ゴッホやレンブラントの絵はもういいから、

早く日本に帰りたい、、、

そこで気づいたのです。花の大切さを!

なぜ、オランダ人があそこまで花好きなのか。

オランダ人は部屋に花を飾って、

気分を明るくして、暗い陰鬱な冬を乗り切っているんですね。

花には人を元気にする力がある、、、

これって、食事と同じような力があるわけで、

ある意味、すごいことです。

さて、LED光がますます普及する現代。

パソコンやゲームやテレビやバーチャル機器で

驚くほどきれいな映像をいつでも目にすることが

できるようになりました。

しかし、、、

これらの視覚刺激が果たして、実際にどれほど

人を元気にしているのか、疑問に思います。

味覚が化学調味料の強い刺激にさらされると

鈍くなるのと同じで、視覚の方も強烈な映像で

感受性が落ちるだけかもしれません。

そこで先日、ふとパソコン仕事の合間に

ベランダの鉢植えからポトリと落ちた

一輪の花の鮮やかさに目について、

拾い上げてよく観てみました。

「日日草」の花です。

薄いピンクの5枚の花弁が、きれいに重なり合い、

五角形の美しい幾何学模様を作っています。

中心の濃いピンクマゼンタから、外側のうすいピンクに

放射線状のグラデーションができあがっています。

さらによく見るとその中心に、直径3ミリほどの

白に近いレモンイエローの小円があります。

ありふれた花ですが、

じつによくできた小さな芸術作品。

この花を見つめながら。

視覚の感受性を養うためのある実験をしてみました。

花をジ~ッと凝視して

眼からエネルギーを取り込んでやろうというわけです。

眼から色を食べ物のように吸い込むイメージです。

集中力を高め、しばらくジーッと強く見つめながら

脳の中心をリラックスさせていると、

だんだんとピンク色や黄色の刺激が脳の中に取り込まれ、

こころなしか、目の奥にほんのりと甘みのような

感覚が感じられます。

色覚と味覚がつながっていくのかもしれません。

意識すれば、視覚からより多くの色のエネルギーを

脳に取り込むことが可能だとおもいました。

要は、どのようにイメージして、意識するかです。

そういえば、

以前の記事で紹介した

LED光から眼の健康を守るための

ルテイン・サプリも

原料はマリーゴールドの花です。

黄色やオレンジ色の「色素」の正体は、

眼を活性酸素の毒性を打ち消す

「抗酸化物質」であることが

科学的に判明しています。

もちろん、花は人間のためだけに

存在するわけではありません。

しかし、じつに多くの恩恵を人間に与えてくれます。

感謝ですね!

女性も人から見られると、美しくなるといわれます。

花も人間が意識して見つめてあげると、

喜んでくれるかもしれません。