企業が個人情報を売り買いする時代

個人情報のやり取りが云々言われますが、

今や企業が個人情報を売る時代になっています。

アメリカでは数年前からあるビジネスのようです。

公的機関が安くやっているものもあるようですが、

企業では20-30ドル(¥2000-3000円ほど)

で、ばんばん個人情報を出しているところが

アメリカにはあります。

先日、アメリカにこのようなサイトがあることを知りました。

Truthfinder その名の通り、「真実を見つける」

ということですが、これが人の名前を入れるだけで、

わかる限りのその人の個人情報が、誰でも

一発で検索できてしまうのです。

内容は主に公的記録に関するものです。

例えば、住所、電話番号、学歴、逮捕歴、

裁判所記録、破産歴、家族構成、武器の許可証、

軽犯罪歴、在住記録といったもの。

画面の隅にあるフィードバックには、多くの人からの

「すごく便利!ありがとう」

「ひ孫を見つけることができた。ありがとう!」

「古い友人を見つけることができた。ありがとう」

「新しく付き合い始めた彼氏の前歴を調べるのに役立つわ」

「この記録は、驚くほど正確だ!」

などなどの良いコメントが、次々と入っています。

中には「犯罪歴をたくさんみつけたわ」というのもあります。

(少々、やらせも入っている感じはしますが)

試しに私も自分の名前を入れて検索してみました。

するとビックリ!

留学のときにわずか1年ほど住んでいた

フロリダの都市と年齢が自分の名前とともに出てきました。

次に友人の名前を入れてみると、

奥さんの名前と一緒に彼の在住歴も出てきました。

さらに全記録を引き出すには、

「個人情報には、知って驚くものも含まれます。

この内容を仕事での雇用などの際に使わないこと

を誓います」

といった誓約にチェックマークを入れないといけません。

こちらの名前も入力しないといけないようになっています。

そして、待つこと数分、最終的に個人情報のレポートが

出てくるときには、以下の注意書きが出てきます。

「もしあなたが、この個人情報を見たら、

この人に対する見方が永遠に変わってしまうかもしれません」

さらに以下の注意書きも小さく書かれています。

この情報を使って、

この人をストーカーしません

この人を脅迫しません

この人をからかいません

危険人物とは会いません

クリックすると、最後に価格が出てきます。

ひと月28ドル ¥3000ほど

以前からフェイスブックやグーグルを通じて

個人情報が筒抜けということは知られていますから

さほど驚くには値しないかも知れませんが

ここまで気軽に個人情報が売り買いされる時代、

やはり驚いてしまいました。

アメリカでは、企業が他人の情報をネット上に

出して売るのは法律で取り締まられていません。

日本では、元警官がやっている探偵所や

興信所が高額でこの商売をやっていますが、

いずれ日本もアメリカのように誰でも気軽に

個人情報を調べる時代になるのかもしれません。