医者も知らないアドレナル・ファティーグ②

さて、このアドレナル・ファティーグであるが

聞き慣れない言葉。

どのような症状か?

日本語で病名を付けると

「非アジソン病副腎機能低下」

医学部では、副腎機能の低下をアジソン病と習う。

ここで言う「非アジソン病副腎機能低下」とは、
アジソン病http://www.pediatric-world.com/asahikawa/fukujin/p06.html

10万人に4人の発症率)

確定されない機能低下状態(副腎疲労)のことである。

アドレナル・ファティーグのファティーグとは“疲労”(fatigue

この病気の際立った症状が“疲労”なのだ。

まず、あなたが耐えがたい疲労感を医者に訴えても、

まず副腎疲労を疑うことは無い。

医者にそのような考えは頭の中には全くない。

大抵は、血液検査やその他の病気について除外診断検査をして、

何もなければうつ状態かうつ病とされてしまう。

実は、アドレナル・ファティーグ

(副腎疲労)かもしれない。

 

著者の ジェームズ・L・ウィルソン氏は

こう言っている。p41

アドレナル・ファティーグを患う人は、

低血糖症を伴う事が多い。

アドレナル・ファティーグが悪化するにつれ、

頻発する呼吸器感染症、アレルギー、

鼻炎、喘息、風邪など

表面上関連のないようにみえる疾患や、

線維筋痛症、慢性疲労症候群、低血糖症、

成人発症の糖尿病、

自己免疫疾患、アルコール依存症など

数多くの健康問題を招く”

”副腎は精神状態にも影響を与える。

恐怖や不安、うつ状態が強まる傾向がある。

そして、混乱したり、集中できなくなったり、

記憶力が冴えなくなったりする。

正常な時より忍耐力がなくなり、

イライラしやすくなる。”

 

アドレナル・ファティーグは近代医学で

はっきりと認識されていないが、

この症候群は人生に大打撃を与える。“

 

あなたの、どうしても改善しない、慢性的な疲れ、

自己免疫疾患、アレルギー、うつ(元気が出ない)は

アドレナル・ファティーグが原因かもしれない。

慢性的に炎症(自己免疫い疾患や喘息などのアレルギー)が

あったり疲れがとれずうつ気味なのは、

副腎疲労により炎症を抑えるコルチゾールの産生が低い、

または、低血糖によるものかもしれない。

驚いたことに、今の医学にはこの視点が全くない。

ストレスは自律神経の中枢である視床下部に働きかけ、

脳下垂体を通じて副腎にホルモン(ACTH)が副腎を刺激し、

コルチゾールの産生が増加する。

(アルドステロンも増加する)コルチゾールは、

肝臓に作用し糖新生を促進し、一方では炎症を抑え細胞を守る。

ストレスが重なると、副腎は疲労し、以上の働きがうまくいかず、

低血糖、低血圧、慢性疲労から様々な病気に結びつく。

では、アドレナル・ファティーグの簡易的なチェックをどうぞ。

アドレナル・ファティーグ簡易チェックhttp://adrenalfatigue.jp/test/
1. 朝起きるのがつらい
2. 疲れが取れない。
3. 塩辛いものが無性に欲しくなる。
4. 倦怠感(エネルギー不足)。
5. 日常的なことが、とても疲れる。
6
.  性欲の低下。
7
.  ストレスに対処できない。
8
.  病気や怪我、外傷(トラウマ)から回復するのに時間がかかる。
9
.  頭がクラクラする。
10
. 軽度のうつ。
11
. 人生のすべてが虚しい。
12
PMS(月経前症候群)の悪化。
13
. カフェインがないと、仕事ができない。
14
. 思考が定まらず、ボーっとする。
15
. 記憶があやふや。
16
. 午前10時まで目覚めない
17
. 午後3時から4時の間はぼんやりしている
18
. 夕食後、やっと元気になる
19
. 仕事がはかどらない。

自己診断テストはこちら
http://adrenalfatigue.jp/check/

このアドレナル・ファティーグから快方に向かうには、

間違った治療を止めること。

ステロイド(コルチゾール)投与や化学薬剤の投与など

現代のほとんどの病院で行われている化学的な治療は、

副腎の機能を低下させる。

この病気を認識すること。

認識できれば、自分で改善できる。

日本の病院では、

おそらく上記スクエアクリニックでしかできない。

参考までに、検査法は以下の通り。

1) 唾液ホルモン検査
2) 24時間尿中コルチゾール検査
3) 血液検査
4) ACTH負荷検査

【アドレナル・ファティーグの改善】

アドレナル・ファティーグのための食事については

細かいので、本書を熟読願いたい。
避けるべき食品について記載したい。

精白砂糖、MSG(グルタミン酸ナトリウム)、

アステルパームなどの脳神経毒、

摂られずにいられない中毒食品、

GMO(遺伝子組み換え食品)、

カフェイン、チョコレート、

トランス脂肪酸(硬化油、ショートニング、

マーガリン、ピーナッツバターなど)、

揚げ物、ファストフードなどのジャンクフード、

アレルギー食品、中毒になっている食品

(無性に食べたくなる食品)、

アルコール、清涼飲料水など。

他、喫煙。
水銀の詰め物、

水銀アマルガム(水銀は直接コルチゾール濃度を抑制する)。

そして、何か食事をした後に、

非常に眠くなったり、だるくなったり、

鼻水が出たり、ボーっとしてしまうときは、

その食品は取るべきではない。

身体の反応に気をつけてもらいたい。

それで避けるべき食品はわかる。

鼻水が出るような食べ物はダメである。

(カラダがその食品に炎症やアレルギー反応を起こしている)

食物日記をつけると把握できる。

・抗生物質の使用によって、腸内で有害細菌、

カビ、酵母などの有害微生物が増えすぎて

細菌叢がアンバランスになって起きる腸内毒素症は

アドレナル・ファティーグに関連している。

・食生活とアドレナル・ファティーグ
 「ごみを入れれば、ごみしか出てこない」

もし、「ごみ」を食べれば、体はごみの処理で

最終的に疲れ果ててしまう。

・アドレナル・ファティーグは、月経前症候群(PMS),

月経出血量の変化、つらい更年期障害と関係している。

・アドレナル・ファティーグを患う人の低血糖症状は、

午前10時頃、午後2時頃、午後3時から4時の間に起こることが多い。

この時間帯に身体がだるく、眠くなる人は

副腎機能疲労による低血糖症状(脳のエネルギー不足)を患っている。

コーヒーが欲しくならないだろうか?

低血糖症状は、糖尿病に結びつく。

幸いなことにこのアドレナル・ファティーグは自分で改善できる。

しかし、アドレナル・ファティーグの概念を知らなければ

改善することはない。

このブログを読んでこの概念に気づいた方は幸いである。

本書には細かく生活改善の方法や

とるべきビタミンなどが記載されているが、

私が常に言っていることで改善できるはずである。

それは、

1. 食生活の改善
   玄米菜食、豆類、ごま類、ワカメなどの海藻類、

   野菜類、魚類、シイタケなどの茸類、いも類、味噌汁。

   ※特に問題がある人は、野菜ジュースを毎日作って

    飲む事をお勧めします。11.5リットル(一日で)

2. 早寝早起き(夜更かしをしない。夜更かしは万病のもと)

3. 適度な運動

4.ストレスに対処する

これを3ケ月続ければ必ず改善できるはずです。

そして、もうひとつ、

私の専門である自律神経免疫療法http://immunity-club.com/

(福田―安保理論、私のブログも見てください)、

自律神経と白血球の関係について学べば、

大抵の医学書及び専門書、病態生理は

専門家でなくてもほとんど理解できます。

ぜひ、安保徹教授及び福田稔医師の書籍

(多数出版されたいます)をお読みください。

見えない世界が見えてきます。

生きているのは“苦”そのものですが、

苦痛から少しでも解放されますように・・・。