レクチンフリー・ダイエットとは?健康に悪い“健康食”の話

ナス科の野菜の食べ過ぎは良くないかもしれない、、、

そんな話を以前の記事で書きました。

その理由は、「レクチン」。

レクチンという言葉は、みなさん

あまり耳にしたことがないかもしれません。

レクチンという言葉

調べてみると、学術的には

「糖鎖に結合活性を示すタンパク質」

といった説明が出てきます。

しかし、これでは何のことかわかりませんね。

植物は紫外線中の有害成分や外敵から

身を守るために人体と同じようにさまざまな

抗酸化物質や免疫物質を備えています。

近年、この植物の持つ免疫システムの

研究が進んでいます。

その中で植物に含まれる様々な種類の「タンパク質」が

ウイルスやバクテリアやカビや昆虫などの外敵から

身を守る役割を果たしていることがわかってきたのです。

なかでも、糖鎖とくっつく性質を持つタンパク質の一群が

「レクチン」と呼ばれます。

もちろん、その外敵にはわれわれ人間も含まれるわけです・笑

The role of lectins in plant defence

  植物防御におけるレクチンの役割

https://link.springer.com/article/10.1007/BF00398968

レクチンは外敵から守るための物質ですから、

ものによっては人間にも有害になります。

レクチンは植物のほかにも動物など様々な食材にも

入っていますが、ここでは食事に関わるレクチン、

われわれがよく食べる食品に含まれる

レクチンが問題になってきます。

そこで、グルテンを除去した

グルテンフリー・ダイエットにつづき、

アメリカでは最近、この「レクチンフリー・ダイエット」

も健康に関心の高い人々の間では

静かなブームになりつつあります。

ここで少し注意書きです。

THINKER FAMILY HEALTH では

さまざまな食事法や食材についての情報を

お伝えしますが、どの食材や食事法にも

人との相性があります。

いくら良い情報でも、

自分にはあてはまらない場合もあります。

食事については

極端に走らないようにお願いします。

さて、今回ご紹介する「レクチンフリー・ダイエット」

「レクチン」は植物が昆虫や動物の食害から守るために

備えている物質ですから、その多くは

植物の種や皮に含まれることが多いようです。

レクチン除去食の考えでは

ヒトが有害なレクチンを含む食材を食べすぎると

レクチンが腸壁を通り抜け、血液に入りこみ、

消化不良、肌荒れ、関節痛など

の原因になるとされます。

これがレクチンをさけるべき理由です。

レクチンの害を警告する専門家には、

血液型別ダイエットを長年研究している

P・ダダモ博士のほか、

元心臓外科医のS・ガンドリー博士がいます。

ダダモ博士とガンドリー博士では

レクチンの有害性についての見解も異なります。

ガンドリー博士は、有害なレクチンを含む食材は

すべての人に悪いものとしています。

一方、ダダモ博士はあるレクチンが有害かどうかは

血液型との相性で決まるため、自分に合わない

レクチンを含む食材をさけ、自分に害のないレクチン

であれば摂っても良いとしています。

(赤血球表面の糖鎖は血液型によって異なり

レクチンの種類によってくっつくものと

くっつかないものがあるからです)

また、ダダモ博士によれば、

レクチンには有害な働きだけでなく

種類と血液型との相性によっては、免疫を高めたり、

ガンを防いだり、良い働きをする場合があるとしています。

血液型別食事法は、有害レクチン除去を

目的としたものですが

血液型と食材との相性によって

どの食材が合うか、合わないか

それこそ膨大な量の情報があります。

興味があって実践したい人は、

『血液型別健康ダイエット』(集英社文庫)

を入手して手元に置いておくと良いです。

ただ、ダダモ博士の血液型別食事法を

全部守るのは非常に難しいことです。

基本的には、、、

O型は狩猟民族 肉食向き 穀物や豆は向かない

A型は農耕民族 菜食向き 穀物や豆が良く肉食は向かない

B型は牧畜民族 幅広い食事が楽しめる 乳製品もよい

AB型はAとBの混血 両方の特徴だけでなく特有の性質を持つ

という特徴から、それぞれに合った食材や

生活習慣が細かく勧められます。

内容が細かいので

いろいろと決められるのが好きな人には良いのですが

細かいところまで気にするのが合わない人にとっては

かえってストレスになってしまうかもしれません。

それでは元も子もありませんから、

自分が無理なくできる範囲で、

5割から7割ほどの内容を今の生活に取り入れ

体調の変化を感じてみるのがおススメです。

一方、よりシンプルな「レクチンフリー・ダイエット」として

元心臓外科医のS・ガンドリー博士が提唱する

レクチンフリー・ダイエットがあります。

(ダダモ博士の食事法とかなりの部分で共通しています)

この食事法は、糖尿病や高血圧などの生活習慣病や

自己免疫疾患の人にも勧められる食事法です。

この食事法では、血液型に関わらず

有害なレクチンを多く含む食材をさけます。

これまでの常識と違うのでみなさん

驚かれるかもしれません。

なぜかというと、

そのさけるべき筆頭の食材とは、なんと

これまで多くに人々に“健康に良い”と

信じられてきた食材だからです。

続きは・・・THINKERメンバーシップ会員サイト(有料)にある

「ガンドリー博士のレクチン除去食

【有害レクチンが多い4つの“ヘルスフード”】」

をご覧ください。

※会員サイトの左サイドバー内「続きの記事」の中にあります。