椎間板ヘルニアが筋トレで治った話

病院や検査に行って

「あなたは○○病です」

「あなたには○○病の疑いがあります。精密検査が必要です」

と言われたことは誰しも経験があるのではないでしょうか。

私にもあります。

今から15年ほど前のことです。

デスクワークと運動不足が重なってぎっくり腰を起こしました。

絵を描いている最中、トイレに行こうと腰を上げたら

そのままの姿勢で動けなくなったのです。

床に1時間ほどうずくまり、動けるようになってから、

整形外科に行きました。

そこでレントゲンを撮った後、

医師がレントゲン映像を見て言いました。

「椎間板がつぶれています。ヘルニアですね。

加齢で水分が減って起きたものです。

つぶれた椎間板が元に戻ることはないので治りません

一生の付き合いとなるでしょう」

私は30代前半で「腰椎椎間板ヘルニア」と診断され、

その後一生腰痛と付き合う人生を送るしかないと言われたのです。

がんの余命宣告ほどにはきついものではありませんが

それでも、気分は落ち込んで暗くなりました。

鎮痛剤を処方され、痛いときは腰痛用のコルセットを

つけるよう指示され、リハビリにも通うように言われました。

私は言われた通り、痛いときにはクスリを飲み、

腰痛対策にコルセットタイプのものや

ゴム製のものや、ストレッチ生地のものなど、

TPOに合わせて使えるように

3種類もの腰痛用腰ベルトを買い込んで、

リハビリに通うことにしました。

整形外科のリハビリルームは、

高齢者や交通事故でケガを負った患者でいっぱいです。

体を縦方向にひっぱる器具や

腰や背中の筋肉に電気刺激治療のベッドがあります。

リハビリに数回通っているうちに、ふと思いました。

当時、まだ30代前半だった私は、

「まだまで腰痛以外は健康で何の問題もない自分が、

このまま高齢者に混ざってリハビリを続けていたら

本当に病人のようになってしまう、、、」

と大きな違和感を感じました。

腰痛の原因はたしかに椎間板です。

腰椎の間の椎間板がつぶれて飛び出して

外側の神経に触っているからです。

しかし、背骨を支えるのは、背中の筋肉。

ここを鍛えずにいくら骨や椎間板への負担を軽くしても

その場限りの処置にすぎません。

また腰痛用ベルトもしょせん、筋肉の代用品にすぎません。

ベルトに頼れば、使わない筋肉はどんどん弱っていきます。

弱った筋肉ではますます背骨をしっかりと

支えることができなくなってしまいます。

これは悪循環だと気づいたのです

また、鎮痛剤にも疑問がわいてきました。

鎮痛剤を飲めば、確かに楽になります。

痛みがなくなって、普段の生活ができるのです。

しかし、つぶれた椎間板はそのままなのに

普通通りに体を使うのですから、

当然、薬が切れた後は余計痛くなってきます。

そこでまた痛み止めを飲んでしまうと、

ずーと薬を飲み続けなければいけなくなってしまいます。

これは良くない、、、”と思い、

12か月したある日から、きっぱりと病院通いと

薬をやめることにしました。

その後は医者を頼らない自己責任の自己治療の毎日です。

足腰が痛むときには無理をせず、痛くない姿勢を取り

どうすれば痛まずに生活できるかを学んでいきました。

腰痛用のコルセットは、どうしても痛い時だけに限り着用し、

なるべくつけないようにしました。

そして、腰と背中の筋肉を鍛えるように

無理のない範囲で少しずつスクワットを始めました。

痛みがない時は、できるだけ多く回数をやりました。

また、加齢で水分が減っていることも原因といわれたので

水も一日に1~2L飲むようにしました。

ヘルニアは治らない、元には戻らないと医者に言われましたが、

治らなくても良いので、これ以上悪化させないように

という気持ちで地道にこれらの自己治療をしばらくやり続けたのです。

仕事で座るときには、腰と背筋を引き締め、

背筋をピンと伸ばすように意識しました。

すると、痛みが起きる頻度は徐々に減り、

だんだんベルトを必要とする機会も少なくなっていきました。

3本あった腰ベルトは、周りで腰痛持ちの人がいるとあげていき、

半年後には、腰痛を感じることもほぼなくなり、

最後までとっておいたゴム製の腰ベルトもあげてしまいました。

その後も腰痛がぶり返さないようにスクワットは仕事の合間に続けました。

水も飲むように気をつけました。

その後、15年ほど経ちます。

とくに普段の生活で気をつけていることもないのに、

40代後半となった今でも、椎間板ヘルニアは再発していません。

医者に「ぜったい治らない」と言われた病気を

自分で完治させたのです。

これはとても、大きな自信になっています。

あのとき、医者の言葉を信じ、

「自分は、一生椎間板ヘルニアの患者だ」と思い込んで

鎮痛剤と腰痛ベルトに頼りきっていたら

今頃どうなっていたでしょう。

きっと薬中毒の慢性的な腰痛患者になっていたに違いありません。

病院では、いろいろな症状に病名が付けられます。

その中の多くは薬なしでは治らない、

自然にほっておいても治らないとされています。

もちろん、それは真実ではありません。

人間には自分のカラダを治癒する能力が備わっているからです。

私が経験した腰椎椎間板ヘルニアだけでなく、

不治の病とされるガンや、インシュリン投与が必要とされる糖尿病、

高血圧など多くの症状や病気は、

誤った生活習慣の結果、生まれたものです。

ですから当然、食生活の改善や適切な運動、

それに体を温めたり、休めるなど、

生活習慣を改善することで治癒に向かいます。

たしかに、病院で医師の診断を受け、

自分のカラダに何が起きているか

現代医学の観点から現状を診てもらうことは有益です。

しかし、治療方針まで盲信することが良いのか

となると、話は違います。

自分の体のことは自分が一番良く知っています。

医師の指示が本当に自分に合ったものか、よく吟味する必要があります。

多くの場合、化学薬剤には副作用がつきものです。

服用は必要最小限にとどめるのが賢い選択です。

基本は、自己治療。

自分で自分を癒すことです。

病気をきっかけにして、

「このままじゃだめだ!」「よし、健康になってやろう」

「カラダをしっかり立て直そう」という意志や想いを持つこと。

これが一番のクスリです。

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現代医療は科学的で最先端の医療というイメージがあります。

もちろん、これはある見方では真実です。

救急医療や最先端の治療で助かる命もあります。

その一方で、医師の数も病名も患者数も軒並み増え続ける一方。

本当に医療が進み、病気を簡単に治しているのなら、

医学の進歩とともに医師も病気も患者も減っているはずです。

そもそも病気って何でしょう?

体のどこかに不調があることで、

それにつけられた「病名」が病気です。

何となくだるい、何となくどこかが痛いでは病気にはなりません。

病院に行って、医師が「これは○○病です」と診断されて、

はじめて病気が成立します。

(※医師は診断書を書くことで5000円近い診療報酬を手にします。

3千円~1万円など医師は自由に設定できるようです)

病気を決める「診断」とは何でしょう?

診断とは英語でdiagnosis

医師が患者の様子を目で見たり、心音など音で聞いたり、

機械や質問票を使って検査して、

その人が病気かどうかを見極めることです。

ここで問題となるのは、検査方法がよく考えられたものであっても

絶対に正確とはいえないものであったり、医師が診断を間違えることが

起きることです

さまざまな調査によって、診断のうち少なくとも

1030%ほど誤診があることが明らかになっています。

また、調査によってはその数字はこれより高いこともわかっています。